転妻のゆううつ

妊活と株といろいろ雑記ブログ

不妊治療を始めるまで。早めの通院が吉。ジンクスに惑わされないで。

妊活を始めたころは、何だかんだ1年あれば妊娠するんじゃないかと思っていた。

というか、統計的に8割のカップルは1年以内に妊娠するのだから、80%の確率で1年以内に妊娠すると考えたのです。

妊娠しない2割に入る可能性ももちろんあるとは思っていたけど、こればっかりは時が経ってみないと分からない。

そんな気持ちで仕事をしながら妊活を始めた訳です。

 

初めは基礎体温も測っていないし、排卵日もまったく意識せず、たぶんタイミングを取れていない月もあったでしょう。

半年経っても妊娠することなく、この調子で自然に任せていたらいつになるか分からないなと思うようになりました。

排卵日を把握してタイミングを合わせないといけない。

 

本格的に妊活を始めるにあたって、何か妊娠を妨げる要因がないかチェックしておこうと、夫婦で不妊検査を受けました。

このときの検査では異常がなかったため、ひとまず自分たちでタイミングをとってみることにしました。

不妊検査を受けたクリニックは不妊専門の病院でしたが、医師の言動がどうしても合わず、その後は通っていません。

何より、半年間タイミングが取れていたのかのかもよく分からない状態で、いきなり通院・治療というのは心の準備もなく、時期尚早と考えていました。

 

そこから基礎体温を測り、排卵日検査薬を使ってタイミングをとる周期を繰り返しました。

問題がなければ3~4周期で妊娠すると考えていました。

ところが1度も妊娠することなく半年が経過しました。

その間、検査したのとは別の婦人科で月経困難症の漢方をもらったり、婦人科健診を受けたり、時々の通院はしていました。

自分たちでできる範囲のことはすべて試しました。

もう打つ手がなくなり、自力では無理かもしれない。

そう思うようになりました。

 

私が妊娠しないことを悩んでいたころ、勤め先のある女性が妊娠しました。

妊娠の報告を受けた訳ではありません。

ほかの人との会話から「そうなんだろうな」と思っただけです。

こういう予測は当たるんです。

私が生理を何度も見送っている間に、女性のお腹は少しずつ膨らんでいきました。

どこから見ても『妊婦さん』と分かるくらいにお腹が大きくなった頃、別の女性社員が「もうすぐだね」と言ってお腹を擦りました。

私はちょうど生理の初日か2日目で、腹痛と吐き気に苦しんでいて、何だかとても惨めな気持ちになったのを覚えています。

 

生理中はきついのです。

妊娠していないという事実と生理痛がダブルで襲い掛かりますから。

生理中に妊娠報告を聞いたり、妊婦さんを見るのは、『彼氏とひどい別れ方をした後に結婚報告を受ける』みたいなもんです。

 

誰が悪い訳でもありません。

妊娠はおめでたいし、自分が妊娠しないことと他人の妊娠は関係のないものです。

頭では分かっていても、いつのまにか妊婦さんを見るのが辛くなっていました。

すれ違う赤ちゃんは可愛いけれど、自分の子供を腕に抱くことがないかもしれないと思うと、以前のようにただ可愛いと思って見ることができなくなっていました。

 

あの人と自分は何が違う?

原因は分からない。

けれどたぶん、治療しないと難しい。

医療の手をかりることに抵抗がない訳ではありませんでした。

でも考えてみれば、私自身持病があって薬が手放せない状態。

薬がなければこれまで生きてこれなかったかもしれない。

今まで散々医療の手をかりたのに、子供を授かりたいときに限って自然がいいだなんて不要なこだわりに思えてきたのです。

 

妊活が長引くと、自分より後に結婚した人が妊娠したり、2人目の妊娠・出産報告があったり、結婚と同時にできちゃいました報告を受けたり。

そんな経験をするものです。

すんなり行く人は行くのねと思うと、自分が不妊であることを認めざるを得ません。

 

ここからは私の持論です

時々『結婚して〇年経って自然妊娠!赤ちゃんはタイミングでやってきてくれる』みたいなことを言う人がいますが、それは結果論だと思っています。

言い換えれば偶然、奇跡です。

つまり結果的にそうなっただけで、それが不妊の原因ではないということです。

赤ちゃんが空から見ていて、今だ!というタイミングを待っているから今は妊娠しない。

そんな訳はありません。

 

『治療を止めたらできた』『仕事辞めたらできた』のような、『○○したら(または○○を止めたら)できた』というのも眉唾です。

心身に過剰な負荷をかけるとストレスから妊娠しにくくなるというのは一理ありますが、生理が止まってしまうくらいでなければ、それ自体が不妊の原因になっているとも思えません。

もちろん妊活中は心身穏やかに過ごせるに越したことはありませんが、生物学的に考えて、妊娠のしくみが正常に機能していれば妊娠する時はするわけで。

逆に言えば、妊娠希望でないなら、ストレス過多な状態でも避妊を怠ってはいけないということになります。

 

私がこう思うようになったのは、実際に試したことがあるからです。

赤ちゃんはタイミングで来てくれるのかな。

仕事辞めたら妊娠するのかな。

そう思った時期がありました。

でも違いました。

それで妊娠する人もいるんでしょうけど、それは偶然であり、結果論です。

 

妊活は長引けば長引くほど、心がすり減っていきます。

だから、世の中にある様々な妊活ジンクスに惑わされず、早めに通院することが吉だと考えています。

大切なのは後悔しないこと。

数年後あのとき治療していればと思わずに済むように、今できることをやっていきたい。そう考えています。