NHKニュース~書籍『母親になって後悔してる』が描くタブーに思うこと~
昨日のNHK ニュースウォッチ9の特集で、書籍『母親になって後悔してる』が紹介されていました。
特集されるやいなやTwitterでも話題になっていたので、感じたことを書き留めておこうと思います。
※書籍は読んでいません。
▼情報ソースはこちら
“言葉にしてはいけない思い?” 語り始めた母親たち | NHK | WEB特集
話題の書籍『母親になって後悔してる』が描くタブーが共感を呼ぶ理由|NEWSポストセブン
女性たちの話を端的に言うと、子供に愛情はあるけれど母親業が重責で、母親にならない人生のほうが良かったのではないかと思ってしまう。みたいな感じ。
あくまで母親業がしんどく、「わたし母親向いてないわ」状態なだけで、子供の存在を否定している訳ではないというのがミソです。
いわゆる「母性神話」みたいなものに囚われて、求められる母親像になれないから向いてないと思って苦しんでいる。
私にはそう見えました。
たぶん真面目過ぎるんでしょうね。
産んでない私が言うのも何だけど、もっとテキトーでいいのに。
ただ、流れに身を任せて子供を作って、「子供を持つのが当たり前な社会が~」と言われても、不妊治療中の身としてはあまり共感できないかな。
不妊治療は本当に子供がほしいかを自分に問う行為でもあります。
そこまでして欲しくない。いややっぱり欲しい。
いつまで頑張るのか、どこまでやるのか。
治療を始めるときも、治療を進める過程においても自分と向き合う必要があります。
もちろん不妊治療で授かっても、「母親向いてないわ」状態になることはあるでしょう。
でも少なくとも、自分が望んで産むことが大事だと思います。
子供が欲しくて産んだなら理解できるけど、子供を産むべきと言う周りの言葉に流されて~とか、子供を産んで一人前という社会の圧力が~とか、それは子供を作る前にしっかり自分と向き合うべきだったねとしか思えない。
著者はイスラエルの社会学者で、登場する女性もイスラエルの人ですが、現代の日本で子供は産むべきみたいな圧力ってそんなありますかね??
母性神話に関しては私も否定派です。
そもそも女性には漏れなく母性が備わってるなんて幻想だと思ってます。
女性は子育てして仕事して家事もやって、よっぽどスーパーマンみたいな女性は別だけど、普通は体3つないと無理よね。
つまり母親業は母性があるから乗り切れるのではなく、女性の自己犠牲によって成り立っていると。
この特集の中でなぜか父親が登場してませんでしたが、家庭内で母親だけに重圧を押し付けないために、パートナーである夫が担える役割はあまりに大きいでしょう。
社会ができることとしては、「わたし母親向いてないわ」ってなってる人に対し、頼れる先を作っておくこと。
子供預けて休んだら良いと思います。時間的余裕が生まれる。
そして経済的余裕。
お金が解決してくれることって多いですから。
自分にお金をかけずに全部子供にってなると、そりゃ母親ツラ・・ってなります。
家計に余裕を持たせることでしょうね。税金控除。
子供の数で年収を割ってその年収に対して税金をかける。
年収900万で子供3人なら÷3して300万に対して税金かける、みたいな。
そうすると手取り収入がぐっと増えて、目に見えて家計が楽になると思います。
共働きならいっそのこと、夫婦それぞれの収入を割ってあげたらいいんじゃないですか。
実現はしないだろうけど、よく分からない所得制限のある子供手当より、こっちのほうが分かりやすくお得感あって良いと思うんですけどねえ(笑)
余談ですが、還暦の母は「アンタらを産んだことに後悔はない」と言い切っています。
幼子3人預けて仕事に行って、家では爺さんの介護もあって、想像するだけで記憶飛ぶほど大変そうなのに、そう言い切れる母はすごいなーと。
いろんな女性がいますね。